2009年の話題「ネトウヨ大憤死の巻」&「最低時給千円」。

 

2016年、東京都議選…。テレビ画面から見えてくるのは、自民大敗、の文字、でした…。
そのとき、私は思ったのです。この結果を、あの”ネトウヨくん”は、どこでどう、受け止めているのだろうかと。

 

<目次>

 

ロスジェネは常に政治に不安を抱える。

とあるブクマで、こんなコメントを見かけたんですよね。

あまりに露骨すぎる。民進党側の説明だぞこれ。もうそんなことどうでもいいのか。麻生政権末期みたいだ。これからまた第2の民主党政権が来る。お前らリベラルはまた俺たちの生活を踏みにじる - Nahooのコメント / はてなブックマーク

「お前らリベラルはまた俺たちの生活を踏みにじる」。小泉-安倍-麻生ラインは、実はロスジェネにとって一筋の光でもあったかな、って気もします。バラマキで、少しは自分たちにも風は吹くのか、と期待した。そして、それが、リベラル(笑)たちに、なんども邪魔され、潰され、せせら笑われてきた……

……事実がどうだったかはともかくも、ロスジェネ以降の世代でそういう被害意識を持つ者は多いようです。というところでふと、変なデジャブが。

あれ。こういうの、以前もどっかで見たことがあるぞ。なんつーかこう、リベラル(笑)への被害意識?を、強烈に訴えてた人、いなかったっけ?

そう思って薄れた記憶を手繰りながら出てきたのが、ネトウヨ大憤死の巻」だったでした(変な日本語

 

大憤死するネトウヨに爆笑した私たちはその後。

ネトウヨ大憤死の巻

当時はもう、完全にネタとして扱われ消費された感もありますが。

2009年なら笑えても、2011年以後。ポスト3.11のこの世界で、彼が民主党に持った強烈な不安。これを笑えない人間は決して少なくはないという声もどっからか聞こえてこないとも言えませんが、私にはよくわかりません!
「投げんな(´・_・`)」

そしてその不安を理解してくれない周囲への、激しい怒り。そんな思いを抱えているロスジェネ以降の世代の人間は意外と多いのではないかと思うと共に、そんなあなたたちを当時、笑ってネタとして消費してしまった自分を一応「すまんかった」と反省しとく次第でございます(´・_・`)

 

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「お時給千円いただきます」(篠原涼子調で)

んで、その「ネトウヨ大憤死の巻」への当時のコメントなど反応を漁ってたらあちこちで出てきたワード「時給千円」

これなんだったっけ…(←完全に忘れてる)

うろおぼえで調べていてもネット検索を続けているうちにだんだん記憶がはっきりしていくのが、2000年代の黒歴史の調査しやすさでございます。そういえば、言ってましたよね、民主党最低時給千円目指すって。

実は、今も残っている上記記事がナゾで。

※念のためスクショとっとく

民主党は、マニフェスト政権公約)に、3年をめどに最低賃金を全国平均で時給1000円に引き上げることを盛り込んだ。2009年7月9日に発表した内容だ。

とあるんですが、2009年の民主党マニフェスト
http://www2.dpj.or.jp/special/manifesto2009/pdf/manifesto_2009.pdf
にはそもそもその後段につづく「7つの提言」なんてありません。あと、上記PDF上の記載に「発行日 2009 年 7月27日」とあります…?

ではJキャスは2009/7/14の段階で何を見てこんな記事を…というハナシですが、これはもう、2007年参院選マニフェストしか考えられません。

2007年の民主党マニフェスト http://www2.dpj.or.jp/policy/manifesto/images/Manifesto_2007.pdf

「7つの提言」の第一番目に「時給千円」の話が出てきます。それもしっかり”3年をメドに”と期日を切っています。さすがオザワのいっくん、これが重要だ、ということが、骨身に染みてわかっていたんだなと。

んで「発行日 2007年7月9日 」です。2007が2009になっただけじゃないか。単なる記載ミスでは。と思うかもですが、でも私のような黒歴史マニアにとって、このJキャスの記事の存在は「はなはだ迷惑」ですね。なぜなら、衆議院選挙で民主党が大勝し政権交代が確定したのが2009年8月。この記事だけ見たら、当時の細かい経緯をおぼえていない読者の脳内で「前月、民主党が最低時給千円を目指す政策を発表、これが支持され、民主党が大勝した」みたいな勝手なストーリーが出来上がりかねないじゃないか!(´・_・`)日付は、大事なんです。

 

一人歩きしていた「時給千円」。

それよりワタシ的には、2007年小沢マニフェストでしっかりアピールし、2009年の段階で「何言ってんの?民主党になったら、最低時給は千円になるんだぜ?」ネトウヨ大憤死をせせら笑うネタになるくらいには浸透していた「時給千円」が、2009年鳩山マニフェストでは影も形もないことの方が気になりました。

目を皿のようにして眺めると、「政策各論」の最後の方、すみっこにちいさく「景気状況に配慮しつつ、最低賃金の全国平均 1000 円を目指す。」とあります。その程度の扱いです。期日も切ってないから、単なる「未達でも気にしない努力目標」でしかありません。

なのに当時、ネット上ではどうやら「時給千円」のハナシは、一人歩きしていたようです。政権交代の時点ではとっくに、民主党にとってどうでもいい政策になりかわっていた?みたいなのにね。

小沢一郎という人は、本気で、長年続いた自民政治をひっくり返す!という奇跡を起こそうとした男です。その奇跡を実現するカギのひとつが、雇用・待遇に不満を持つ物言わぬ不穏層を取り込むことだとしみじみわかっていた。だからこそ、そこに期待する人もだんだんと増えていった。そしてその後釜にまんまと座っちゃった鳩山由紀夫という人は本当に、なーんにもわかっていなかった。そして2009年の私たちは、ポッポがそんなにもなーんにもわかっていない人だったと、まだ知らない。

結果、こうなりました。
東京都の最低賃金額の推移

…あれれ?ちょっと待って?確かにオザワのいっくんが言った「3年」はフカシにしても、去年の10月の数字は、「時給千円」に、近づいてない?もしかして、今年の10月あたり、時給千円、イケちゃったりしないの?ていうか、オザワのいっくんが表舞台から消えた今、もしかして誰かが、密かにその意思を継いでたりしてんの?

 

 

 

 

 

 

 

「最低賃金・時給1000円を目指す」と安倍首相→ 「それより正規雇用につながるような仕組みを」との意見も

これってもしかして…オチ?(´・_・`)(さまざまな意味でワラエナイ)

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