80年代、アジアの片隅の攻防戦「ゲーム機を隠す親 vs 探索する子供」

 

80年代、パソコンやゲーム機が続々出てきた時代。

当時の我らお子さまたちは親に買ってぇー、買ってぇーと大合唱していたわけですが。今考えるとそれを買うのも親にしてみれば一種のステータスでもあったのかなと思います。〇〇くんちはファミコン買った。××さんちはパソコン買った。あーうるさいうるさいウチはウチ。と言いながらも内心、心穏やかではなかったのではないでしょうか。

だから、親の方もね。買うこと自体はそこまで悪いと思ってなかったと思うんですよ、でももちろん勉強とかに悪影響が出るほどやってほしくもない。だから、「ゲームを買い与えといてゲーム禁止令」という非常に香ばしいマッチポンプが各家庭にて行われていたわけでございます。

しかしながら。我が家は兄弟揃って自分がやりたいことは流血騒ぎになってもやろうとする血気盛んな利かん坊ばかりでございました。口頭の禁止令ごときが効く輩ではないのです。そこで闘いは新たなステージに向かいます。
「ゲーム機自体を隠す親 vs それを探索する子どもたち」という攻防戦です。

隠しておいて、許可した時だけゲーム機を出してくるコントロールをしようということでございます。しかし当然親の留守中などに隠し場所を探索するのです。例えば押入れの隅、母ちゃんのパンティ入れにパンティまみれのファミコンがあったりするのです。食器入れの上の方、あまり使わないお鍋の横に何食わぬ顔でファミコンが鎮座しとったこともあれば、書類の束に無造作に放り込んだあったこともあります。和室の応接台の下に置いてあったりもしましたね。

しかしもう家の中だとある程度パターンをやり尽くしてしまいます。思いもよらない収納場所を必死に考えるか、あるいは逆に当たり前すぎる場所にうまいこと置いてないか探すか。この2点を念頭におけば大体見つかるんです。

一度ホンキで死にものぐるいで探したのに見つからず、どう考えても「このウチの中にはない」という結論に達したことがあります。どういうことだ。ついに親がキレて、捨ててしまったのだろうか。しかしここでひらめきます。

「このウチの中にはない→このウチの外にあるのだ!」

…台所の勝手口から出たところすぐにあるジャガイモ入れの引き出しにありました。いや大量のジャガイモの中にファミコン隠すくらいなら、もはやファミコン普通にテレビの前に置いとけよ(´・_・`)もしくは、いっそなぜ買ったし。

というわけでですね。ゲームの思い出と言ったら、私の中では「ジャガイモにまみれたファミコンなのです「どんな思い出や(´・_・`)」

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