西城秀樹の黒歴史!露骨な二番煎じ「ホップ・ステップ・ジャンプ」

 

内容は殆どかぶらず、しかもなんかこう「ヤングマン」っぽい曲を作ってくれ、とプロの作曲家に発注したら多分、これが最適解なんだと思います。

プロの作曲家。今だったらきっとね、あの人なんかに頼んだらこういう、カンペキなの仕上げてきますよね、新垣隆さん。「その名前を出すなっつーの(´・_・`)」今やもう、サムラゴーチ。って言葉の響きが懐かしい。盗作ではなく純粋に創作、なのにオリジナリティ完全ゼロという素晴らしい仕事でございました。いや新垣さん弄りはええねん。今日はヒデキのハナシやねん。

先日お亡くなりになった西城秀樹さん、テレビでは連日、代表曲として「ヤングマン」を流し続けました。しかしですね。ヤングマン以外にも、ヒデキには様々なヒット曲があるわけです。スケール大きなバラード「ブルースカイブルー」とか。西城秀樹最高傑作と言えばこれだと思います。ガンダムオタクには「ターンAターン」が印象深い。珍品もあるのです。傷だらけのローラのなぜか「フランス語版」とかな。

そして今回のお題である「ホップ・ステップ・ジャンプ」。

なんかずっと行進するようなステップでやたら手を上にあげる印象です。露骨な二番煎じ、と書いてはみたものの具体的にどこがどう二番煎じなのかと言われると困ってしまうのですが、例えばイントロの印象

ヤングマン:行進曲調の力強いリズムの上で「♪チャーチャチャー」という勢いのよいブラスフレーズが元気よく奏でられる。

ホップステップジャンプ:行進曲調の力強いリズムの上で「♪チャーチャーチャチャー チャー チャチャー」という勢いのよいブラスフレーズが元気よく奏でられる。

いっしょですねー「書き方だろ(´・_・`)」。いやいや♪チャー、がちょっとちがうだけですやん。説明が難しいんですが、要素を分解して要素の中身を全部ちょいちがうものに置き換えて、また元どおり組み立て直したような印象です。

パクリとしては、完璧だと思います。プロの仕事だ。プロの犯行だわコレ。残念なのは、コレ、完璧すぎるんです。こんな完璧なセルフパクリをヤングマンのきっちり3ヶ月後に出したわけです。そりゃ印象に残らんわ。

調べたら1979年5月21日発売ということだったんですが、1979年はもうずーーーっと年末までヤングマンフィーバーだったんですよ。「ホップ・ステップ・ジャンプ」は完全にその影に隠れ、黒歴史として忘れ去られてしまいました。

こんなにいろんな曲を出していても、死んでテレビに流れるのは結局「ヤングマン」だけ、と考えたら、私なんかは、むなしく思います。せめてこうやってネットの片隅で地味ーぃに黒歴史を掘り起こしては供養の代わりに
「なるか!」

面白いと少しでも思っていただけましたら、読者登録やブックマークをお願いいたします。