黒歴史研究所

期間限定で「黒歴史研究所」というタイトルに変えています。

「ジャングル大帝の食料問題」と「ズートピア」

どうも、ジャングル大帝にほぼ興味がなかった人です。

食物連鎖なめんな。

興味はなかったけど、たまーに、ジャングル大帝のヘンなウワサは、聞いてはいたんですよね、

……ジャングルなのに、動物たちの「レストランがある」とかね!

ハア?!あんたフザケてんのか?食物連鎖なめんな(´・_・`)と思わずハリセンでど突いたらそれはハリセンではなく巨大なトゲ付きの鉄扇で辺り一面たちまち別府血の池地獄、みたいなことになりかねないような(注:なりません)、ヘンテコなお話です。

とにかく、ジャングルでは肉食動物が草食動物を喰らって食物連鎖が成り立っているのが現実世界なのに、そいつらが仲良く暮らして食料問題が起きない、という超お花畑ファンタジーであって手塚作品であっても見る価値なし、という勝手な認識で遠ざけておりました。


ヒャッハー!バッタを養殖だぁー!

ところが、今回ちょっと気になって調べてみたら、もうトンデモないレベルのヘンテコなハナシであって、手塚センセー、やっぱアタマおかしいわ!と思ってしまうシロモノだったのです(´・_・`)

まず、バッタを養殖します。

ジャングル大帝:アニメ・映像wiki:TezukaOsamu.net(JP) 手塚治虫 公式サイト

手塚治虫オフィシャルのあらすじを読んでいるだけでアタマがクラッとしてきます。クラッとしすぎて誘惑光線、クラッ!早見優って感じです「何人わかるんですかその昭和ギャグ(´・_・`)」

レオの発案で肉食をやめ、草食として生き始めた肉食獣たちは、たんぱく質不足でフラフラになってしまった。
ジャングル大帝:アニメ・映像wiki:TezukaOsamu.net(JP) 手塚治虫 公式サイト

そりゃそうだろ(´・_・`)

ジャングルを狙う人間たちに対抗するには、ジャングルに住む者みな、仲間として結束を固めなければ!なのでまず、殺し合いをやめよう!ってそんなこと言ったってムリなハナシですよ。

レオは人間社会で育ち文明化されたライオンなので正直「ムリムリムリムリ!生きてる動物殺しながらおどり食いなんてムリ!((((;゚Д゚)))))))」ってのが本音なんじゃないでしょうか。でも、他の野生の肉食動物には、通用しないハナシです。またレオ自身も、ジャングルで生き抜こうと思ったら、殺しをやるしかありません。

それをなんと、ジャングルを自らの手で文明化するという、強引な解決策に出ます。

草食動物のために畑を作り、肉食動物のためにバッタを養殖する。いやホント実際どう実施しとるんじゃい、と疑問を持たざるを得ない展開です。


ジャングル大帝ズートピアけものフレンズ

しかし考えてみれば、リアルなアフリカのジャングルを想像するからあかんのであって、これを完全に架空の世界観に持っていったら、全然不自然じゃない。

ご存知、みんな大好きけものフレンズでは「ジャパリまん」が供給されています。ズートピアでは、本編ではスイーツばかりが登場しますが、それとは別にどうやら「バグバーガー」などを、食べているようです。

ズートピアの肉食動物は植物ベースのタンパク質と昆虫を食べているんだよ。バグバーガーは彼らのお気に入りのレストランさ
蟲ソムリエへの道 ズートピアに昆虫食は出てこない

つまり、その動物たちが何らかの変化…文明化や人間化…を経て、肉食をやめても食生活を維持できるようになったのだ、という、サイエンス・フィクション的なエクスキューズさえあれば、物語としてなんら、不自然ではなくなります。

これはもう、ジャングル大帝ズートピアの前史だ、と考えてもいいんじゃないでしょうか。人語を解する知性と農耕・養殖可能な作業能力を持つ動物が、突然変異で誕生したのです。

その動物たちは進化を続けながら地道に文明を導入し王国を繁栄させ、やがて人類が絶滅したのちにその文明を受け継ぎ発展させ、ついに「ズートピア」を築きあげたのです。なーんて妄想も楽しい。


”アフリカの新興国”の暗喩だった?

ズートピアアメリカ社会の高度な暗喩であると絶賛されましたが、考えてみれば手塚マンガにも高度な暗喩がしばしば含まれています。単なるお花畑なわけがなかったんです。

映画評論家町山智浩さんも書いていましたが、ジャングル大帝はアフリカの新興国の暗喩だ、という説が有力みたいです。

町山智浩)要するに、部族間抗争を続けているから、欧米の列強から侵略されちゃうわけですよ。ところが、欧米に留学して学んできて帰国したインテリのレオが、部族間抗争を止めて、国家として団結するということを呼びかけていくっていう話なんですよね。
赤江珠緒)はー!
町山智浩 冨田勲 追悼特集

そういう新興国の内戦の激しさ、酷さ、根深さ…そういったことを考えるとそりゃもう、肉食動物と草食動物が仲良く暮らすくらいの不可能さなわけですよ。それを文明の力で乗り越えようっていうこれはこれで凄いメッセージです。

さすが、手塚センセー。今回の調査で私の誤解…お花畑ファンタジー、という思い込みが解けたのは、大変ヨカッタ。


でもね…(´・_・`)

でもね…





でもね、でもね…(´・_・`)






やっぱりさ!
「ライオンがバッタを養殖」、この字面のインパクトには、勝てねんだよ!やっぱり、吹くよ!吹くしかねえじゃねえかコンチクショウ!

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フライデー事件で「ビートくんの気持ちはよくわかる」と後藤田官房長官は言った

ビートたけしとフライデー事件(4) - てれびのスキマ

littleboy.hatenablog.com

正直「リンク先をごらんください」で、ハナシは終わりなんですよねー。時系列で、詳細に事件の経緯が書いてあって、すばらしい資料だと思います。

この記事では、少々補足を。

当時の世相は、これからバブル時代に突入するまさにジャストのタイミングです。まだまだ社会は荒々しくダイナミックで、戦後の文化が成熟に向かう中で様々な摩擦が起きていた。その象徴的な事件だったと思います。

あくまでも、たけしさんの中では私闘、ビートたけしとフライデーのただのケンカ。そういうつもりだったと思います。ですが、それがたまたま、そういう時代の流れの中でちょうどよくやり玉にあげられた。

そういうわけで世間の声としては写真週刊誌という「あまりよろしくない新しい文化」を攻撃する、格好のタネを提供した事件となったわけです。

これは、たけしさんとしては非常に心外だったと思います。

一説によると、当時の官房長官後藤田正晴さんまでが「ビートくんの気持ちはよくわかる」とマスコミに語ったことについて、たけしさんは「ビートくんはないだろう。せめてたけしと言ってほしいね」と寂しげに語った、とか。

……いや心外なポイントはそこじゃないだろう(´・_・`)フライデーが世間にスケープゴートとして吊るしあげられている状況にそうじゃねえだろう、というのと、そういう状況を生んでしまった自分への後悔の念、と。

リンク先を見ると、その後のたけしさんの「不謹慎な言動」「大炎上」という状況が見て取れます。これねー、今の、ネット炎上を見慣れた目から見ると、どうも不自然だな、という気がします。もしかして、わざと炎上しようとしたのではないか。

今考えると、この事件が戦後の表現規制の大きなターニングポイントになりえたかもしれないのです。なにしろ、官房長官までがたけしさんを擁護し、マスコミを非難するような状況ですからね。自分が悪者になって、その流れを止めようとしたのではないか。

そんなわけで私は、いまだに、”一般的にはあまりよろしくはないが、自分の気持ちとしては共感できる”という状況に出会うとつい、「ビートくんの気持ちはよくわかる」と言ってしまうのです「って、知らねえよ!(´・_・`)」。

以上でーす。

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矢沢永吉、映画に主演!でもなんで「お受験」なんですか?

今回のテーマは、「受験」です!さて、それでは矢沢永吉の話をさせてください!「なんでや(´・_・`)」

なぜ永ちゃんかというと実は彼には役者としての活動歴も多少ありその中に映画「お受験」主演、というのもあるからです。

どんな映画なのかというと、とある受験生の少女の殺人未遂事件に関わってしまった永ちゃん、その背景にある巨大企業の陰謀に気づき、少女を守るため、みずからハーレー100台を引き連れて乗り込みます。ですがはじめからわかっていたことですがそれは、ワナでした。次々と炎上するハーレー。傷だらけとなった永ちゃん、果たして少女を守り抜くことができるか…なんてハナシは全く無く、本当にお受験のハナシなんです(´・_・`)永ちゃんはさえない平凡なお父さんで、リストラにあい、主夫をやりながら子供の受験を全力でサポートするのです。

「そっちの方がむしろ信じがたいわ(´・_・`)」

この映画が公開された1999年あたりは矢沢永吉史上の暗黒時代であって、巨額詐欺被害&借金報道があり本当にキツい思いをしていた時期です。そんな時代に、あのカリスマも苦労してるんだ…俺もがんばろう!みたいなポジティブな見方をしたファンもいただろうと思います。が。でもやはり「なんで、永ちゃんが、この役を…(´・_・`)」っていう疑問は、ぬぐい切れないところがありますね。

永ちゃんの役者歴で有名なのはドラマ「アリよさらば」ですがこちらは平凡な教師の役でした。スーパースターであり続けることに疲れた男が役の上だけでも「普通の人」になろうとしたのか。私の世代で普通の人になりたい、というとキャンディーズの「普通の女の子に戻りたい」を思い出すのですがそういった彼女らが結局普通の女の子に戻れなかったのは歴史的事実です。

結局は、自分を貫くしかないってことなんじゃないかと。永ちゃんはその後何十億もの負債を返済し銀行の担当者から「返済の優等生」と呼ばれます。普通の人、のカケラもない脅威のリザルトですがスーパースターも人間、その過程でどんなに苦しい思いをしたことか。その足掻きの一端が「お受験」という映画のまるっきり似合わない主夫姿にも、現れているように思えます。

そんな苦しみを、永ちゃんはエッセイに赤裸々に綴っています。そのエッセイのタイトルは
「アー・ユー・ハッピー?」
です。以上。

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