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株式会社竹尾ゼネラルカンパニーより金銭を授受してこのブログを書いています。これを即座にジョークと判断できない方はご遠慮願います。

フライデー事件で「ビートくんの気持ちはよくわかる」と後藤田官房長官は言った

ビートたけしとフライデー事件(4) - てれびのスキマ

littleboy.hatenablog.com

正直「リンク先をごらんください」で、ハナシは終わりなんですよねー。時系列で、詳細に事件の経緯が書いてあって、すばらしい資料だと思います。

この記事では、少々補足を。

当時の世相は、これからバブル時代に突入するまさにジャストのタイミングです。まだまだ社会は荒々しくダイナミックで、戦後の文化が成熟に向かう中で様々な摩擦が起きていた。その象徴的な事件だったと思います。

あくまでも、たけしさんの中では私闘、ビートたけしとフライデーのただのケンカ。そういうつもりだったと思います。ですが、それがたまたま、そういう時代の流れの中でちょうどよくやり玉にあげられた。

そういうわけで世間の声としては写真週刊誌という「あまりよろしくない新しい文化」を攻撃する、格好のタネを提供した事件となったわけです。

これは、たけしさんとしては非常に心外だったと思います。

一説によると、当時の官房長官後藤田正晴さんまでが「ビートくんの気持ちはよくわかる」とマスコミに語ったことについて、たけしさんは「ビートくんはないだろう。せめてたけしと言ってほしいね」と寂しげに語った、とか。

……いや心外なポイントはそこじゃないだろう(´・_・`)フライデーが世間にスケープゴートとして吊るしあげられている状況にそうじゃねえだろう、というのと、そういう状況を生んでしまった自分への後悔の念、と。

リンク先を見ると、その後のたけしさんの「不謹慎な言動」「大炎上」という状況が見て取れます。これねー、今の、ネット炎上を見慣れた目から見ると、どうも不自然だな、という気がします。もしかして、わざと炎上しようとしたのではないか。

今考えると、この事件が戦後の表現規制の大きなターニングポイントになりえたかもしれないのです。なにしろ、官房長官までがたけしさんを擁護し、マスコミを非難するような状況ですからね。自分が悪者になって、その流れを止めようとしたのではないか。

そんなわけで私は、いまだに、”一般的にはあまりよろしくはないが、自分の気持ちとしては共感できる”という状況に出会うとつい、「ビートくんの気持ちはよくわかる」と言ってしまうのです「って、知らねえよ!(´・_・`)」。

以上でーす。

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矢沢永吉、映画に主演!でもなんで「お受験」なんですか?

今回のテーマは、「受験」です!さて、それでは矢沢永吉の話をさせてください!「なんでや(´・_・`)」

なぜ永ちゃんかというと実は彼には役者としての活動歴も多少ありその中に映画「お受験」主演、というのもあるからです。

どんな映画なのかというと、とある受験生の少女の殺人未遂事件に関わってしまった永ちゃん、その背景にある巨大企業の陰謀に気づき、少女を守るため、みずからハーレー100台を引き連れて乗り込みます。ですがはじめからわかっていたことですがそれは、ワナでした。次々と炎上するハーレー。傷だらけとなった永ちゃん、果たして少女を守り抜くことができるか…なんてハナシは全く無く、本当にお受験のハナシなんです(´・_・`)永ちゃんはさえない平凡なお父さんで、リストラにあい、主夫をやりながら子供の受験を全力でサポートするのです。

「そっちの方がむしろ信じがたいわ(´・_・`)」

この映画が公開された1999年あたりは矢沢永吉史上の暗黒時代であって、巨額詐欺被害&借金報道があり本当にキツい思いをしていた時期です。そんな時代に、あのカリスマも苦労してるんだ…俺もがんばろう!みたいなポジティブな見方をしたファンもいただろうと思います。が。でもやはり「なんで、永ちゃんが、この役を…(´・_・`)」っていう疑問は、ぬぐい切れないところがありますね。

永ちゃんの役者歴で有名なのはドラマ「アリよさらば」ですがこちらは平凡な教師の役でした。スーパースターであり続けることに疲れた男が役の上だけでも「普通の人」になろうとしたのか。私の世代で普通の人になりたい、というとキャンディーズの「普通の女の子に戻りたい」を思い出すのですがそういった彼女らが結局普通の女の子に戻れなかったのは歴史的事実です。

結局は、自分を貫くしかないってことなんじゃないかと。永ちゃんはその後何十億もの負債を返済し銀行の担当者から「返済の優等生」と呼ばれます。普通の人、のカケラもない脅威のリザルトですがスーパースターも人間、その過程でどんなに苦しい思いをしたことか。その足掻きの一端が「お受験」という映画のまるっきり似合わない主夫姿にも、現れているように思えます。

そんな苦しみを、永ちゃんはエッセイに赤裸々に綴っています。そのエッセイのタイトルは
「アー・ユー・ハッピー?」
です。以上。

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伝説の大Z級博多ムービー「ちんちろまい」を君は知っているか。知っているなら今すぐ忘れろ

かつて、博多を舞台にした映画「ロッカーズ」が公開されたとき、私は、不安で不安で不安でたまらなかったものです。なぜかというと、われわれ博多人には、「ちんちろまい」という、重いトラウマがあったからなのです…。

<目次>


「博多を映画の街に」熱い想いのサイアクの結末。

2000年に公開された映画「ちんちろまい」。それは、はじめて博多を本格的に舞台にした、博多ムービー。というふれこみの映画でした。

「福岡を、本格的な映画の街にしよう!」と叫ぶ人々の手によって、この映画の製作はスタートしました。地元の人々はみな 「博多の活性化につながることなら…」 と、喜び勇んで協力したものです。

地元企業が協賛し、さまざまな地元の有名施設はロケ場所を提供し、博多出身の芸能人はみな、出演を快諾。人々は、ボランティアで積極的に雑務を手伝い、出たがりの人は、すすんでエキストラに参加しました。

私の友人もエキストラに参加するなど、私の周りにも、その盛り上がりは波及してきました。地元の人々が一体となって映画はついに完成!し、そして、

…だれもが、絶句した。

…なんだ?これ(´・_・`)


予想できたハズの無残な結末。

冷静に考えれば、博多を舞台に地元出身の出演者だけで撮影した映画で主演は武田鉄矢たったこれだけでまあどんな映画なのかだいたい予想がついてしまうわけでありまして、それ考えたら、企画段階でこの、無残な結末は、本来予想できなければならない、ハズなんですが。

なんだよこれ!!!(怒)。いろいろな、博多の名所やら風俗やらを、やたらめったら盛り込みすぎて、ひたすらまとまりがない。要するに博多人の内輪ウケ映画ですよ、これは。悪いことにあまりに内輪ウケすぎて、
内輪ですらついていけない。

Wikipediaのあらすじ見てるだけで何がなんだかわからんうちに疲れてきます。
ちんちろまい - Wikipedia

主人公がアクロスから出て来たハズなのに、中洲を背に天神側へ福博であい橋を渡って、そっから川端通りを抜けて櫛田神社に行くという不自然な行動はなんなんですか!

火曜サスペンス劇場でよくありましたよね。地方を舞台に逃げ回る犯人がむりやり名所をめぐるアレ。ベタすぎて、いまや火サスでもなかなかやらないアレです(´・_・`)


博多の街は、絶望の底に沈んだ

たんなる地元の名所紹介だったら、ゴジラ映画みたいにぶっ壊してくれた方が、まだよかったわけで。あれは、ぶっ壊す対象として突き放して描いている(←ここは重要ポイント)からいいんであって、
「ほら、みんなの大好きな博多の街が、こーんなに映ってるよ!!(≧∀≦)」
というバリバリの内輪ウケスタンスで描かれたんじゃあ、見てる地元の人間は、むしろつらすぎる。

ま、私的には、後藤理沙がかわいかったから、それでいいんだけどー「でたなアイドルオタ(´・_・`)」

この、凄惨すぎる大失敗映画を前にして、博多人はみな、キョーフで動けなくなりました
「博多を舞台にした映画」この言葉を聞いただけで、だれもが耳をふさぎ、金切り声で悲鳴をあげるようになりました。「博多を映画の街にする」どころか、だれもが、「”博多を舞台にした映画”なんてものを、早く忘れよう」と、忘却の砂漠をさまよいました。


絶望からの復活「ロッカーズ

そんなわけで2003年、地元番組などから、またも博多を舞台にした映画「ロッカーズ」が撮影快調!と聞いて、とてつもなく不安になったものです。

だって、カントク陣内孝則ですよ?武田鉄矢よりもはるかに陣内孝則な、アノ、陣内孝則ですよ?

「すいませんちょっと何言ってるのかわからないんですが…(´・_・`)」

ところが、心配は杞憂に終わりました。

例によって地元出身者大量出演(苦笑)なのですが。しかし、主演陣は全員、福岡以外の出身です。しかも中村俊介玉木宏岡田義徳佐藤隆太塚本高史など今をときめく、当時は売り出し中の新進気鋭の若手だった精鋭メンバーたちです。

そうです。当てに来たのです。プロフェッショナルとして完全に当てに来たのです。そもそもこの映画は陣内氏が亡き友人であるバンドメンバー谷信雄さんへの想いから企画を立ち上げたものです。死んだ友人への、深い想い。「ちんちろまい」のようにコケるわけには行かなかったのです。玉木氏塚本氏が劇中で使うギターは、谷氏の遺品だったそうです。「ちんちろまい」みたいなお遊びではなく、死にものぐるいの本気だったのです。

結果、映画は好評価を得、当時ブレイク中だった主演陣にとっても、出世作のひとつとなりました。ヒットのために、「博多」への過度なこだわりから一歩引いて、冷静に必要なキャスティングを行ったことが勝因ではなかったでしょうか。


「映画の街 博多」のあるべき姿とは。

福岡市経済観光局コンテンツ振興課によれば、平成28年度の映画ドラマなどの撮影支援件数は実に96件になります。ロケを実施した映画は「君の膵臓をたべたい」など、もはや博多関係ない映画ばかりです。さらに、韓国・中国といった外国作品も11件含みます。

福岡フィルムコミッション News Release(PDF)

そうです。いまやようやく、博多の街は胸を張って「映画の街」と言えるレベルになってきました。そしてくどいですが、そこに、「博多大好き博多ムービー」などという自己満足はすでに影も形もないのです。

これは博多に限らず、あらゆる、地場産業を振興したい地方にいえることです。郷土愛などという自己満足は、いらない。官民一体となった熱い想い、なんてものもいらない。むしろ、ジャマ。必要なのは、冷静に突き放したプロフェッショナルな仕事、だけなのです。

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